性病(性感染症)Sexual transmitted infections; STI
性感染症(Sexal transmitted diseases/infections:STD/STI)は、膣性交、口腔性交、肛門性交を含む、すべての性行為によって感染する病気のことを総称します。感染の機会があってから、自覚症状がないままに経過することも少なくはなく、気がつかないうちにパートナーにうつしてしまう可能性もありますので、思い当たる機会があれば早めに検査、診察を受けられることをお勧めします。また複数の性感染症にかかっていることもありますので、可能性のある感染症検査はすべて実施することが勧められます。簡易キットによる即日検査も実施しておりますが、正確な診断を行うために外注検査の併用をお勧めしております。
性感染症が心配な場合に、男性は泌尿器科、女性は婦人科を受診するというのが一般的と思われますが、中には性感染症診療が専門ではない施設も散見されます。感染症内科では性感染症も専門領域であり、検査および治療に関する詳細な説明を専門家の立場から行いますので、安心してご相談下さい。但し、婦人科用の診察設備はなく婦人科疾患の専門診療はできませんのでご了承下さい。プライバシーを配慮したカウンセリングルームでの診療も可能です。
*性感染症に関してのご質問や不安がある方はお問い合わせフォームよりご連絡下さい。感染症専門医である院長が直接回答します。
診療可能な主な性感染症
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HIV感染症
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梅毒
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淋菌感染症(性器・咽頭)
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クラミジア感染症(性器・咽頭)
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性器ヘルペスウイルス感染症
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尖圭コンジローマ (*外科的治療はできません)
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マイコプラズマ・ウレアプラズマ
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膣トリコモナス症
*今こそ知ってほしい!!ヒトパピローマウイルス感染(健やか親子21より)
当院では子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス16/18型および尖圭コンジローマの原因となる6/11型の4価ワクチンであるガーダシル®(MSD社)を積極的に実施しております。価格につきましては「渡航外来」→「トラベラーズワクチン」の項目をご参照下さい。
マイコプラズマジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)感染症
淋菌やクラミジア感染症による尿道炎、子宮頸管炎は日常的によくみられますが、症状があるにもかかわらずどちらも検出されない場合もあり、その(非淋菌非クラミジア感染症)の原因菌の一つとして知られているのがマイコプラズマジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)です。治療として、淋菌に対してはセフトリアキソン(ロセフィン®)やスぺクチノマイシン(トロビシン®)、クラミジアに対してはアジスロマイシン(ジスロマック®)が保険適用の範囲内で推奨されている抗菌薬ですが、日本ではマイコプラズマジェニタリウムに対する検査法ならびに治療法の保険適用がありません。検査の実施がほとんどなされないことから抗菌薬の適正使用が難しいながらも、現在では尿道炎に保険適用があるシタフロキサシン(グレースビット®)が主に使用されています。しかしながら最近ではシタフロキサシンが無効の症例も散見されるようになっており、治療に難渋をきたす可能性があります。性感染症に限らず、抗菌薬の適正使用は非常に重要であることをご理解いただければ幸いです。
*性病ってどんなものがある?性病の種類と症状・感染経路・治療方法を紹介(監修記事:2025.2.25更新)
ドキシペップ(Doxy PEP):性感染症の予防内服
性交渉機会後にクラミジア感染症・淋菌感染症・梅毒を予防する内服方法です。感染の可能性のある機会があった際に72時間以内に抗菌薬(ドキシサイクリン; Doxycycline)を服薬することで感染が成立する確率を抑制することが可能となります。性感染症の予防にはコンドームなどを使用した適切な性交渉が基本ではありますが、世界各国で効果のある予防方法であるとされています。当院ではドキシサイクリンはマラリア予防薬としても院内に在庫がありますので、ご希望の方は処方可能です。但し、薬価以外に診察料(初診¥5,500/再診¥1,430)がかかります。
