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貧血 Anemia

貧血は、血液中で酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビンという物質が減少した状態を指します。日常的に「立ちくらみ」や「めまい」を貧血と呼ぶことがありますが、医学的には血液の質そのものが低下している状態であり、全身の組織が酸素不足に陥っているサインです。千代田区麹町にあるグローバルヘルスケアクリニックでは、小児科専門医感染症専門医としての高度な知見を活かし、単なる数値の異常としてだけでなく、患者さんの背景にある原因を精密に探る診療を行っています。千代田区周辺にお住まいの方や、麹町駅・半蔵門駅をご利用のビジネスパーソンの方々が、健康な毎日を取り戻せるよう、科学的根拠に基づいた丁寧なサポートを提供いたします。

貧血の症状について

貧血の症状は、体が酸素不足になることで徐々に進行するため、自分では気づかないうちに体が慣れてしまい、深刻化するまで自覚症状がないことも少なくありません。しかし、注意深く観察すると、全身にさまざまなサインがあらわれます。私たちは、患者さん一人ひとりの小さな変化を見逃さないよう、詳細な問診を大切にしています。

全身にあらわれる主なサイン

最も多く見られるのは、全身の強い倦怠感や「体が重い」と感じる疲れやすさです。酸素が全身に十分に行き渡らないため、少しの動作でも息切れがしたり、動悸を感じたりすることがあります。特に階段の上り下りや坂道での息苦しさは、貧血の典型的な症状の一つです。また、脳への酸素供給が不足すると、めまいや立ちくらみ、頭痛、集中力の低下を引き起こすこともあります。

見た目の変化と特徴的な症状

鏡を見た際に、顔色が青白く見えたり、まぶたの裏側が白っぽくなっていたりする場合は注意が必要です。さらに、鉄分が極端に不足すると、以下のような特徴的な変化が見られることがあります。これらの変化に心当たりがある場合は、早めの受診をお勧めします。

  • 爪が薄くなり、反り返る「スプーン状爪」
  • 口角炎や舌の痛み(舌炎)
  • 食べ物が飲み込みにくくなる感覚
  • 氷などの無機質なものを無性に食べたくなる「異食症」

子どもにあらわれる症状

院長は小児科指導医であり、お子さんの貧血相談も多く承っております。お子さんの場合、言葉で体調不良を訴えることが難しいため、周囲の大人が気づいてあげることが重要です。顔色が悪い、元気がない、食欲が落ちているといった変化のほかに、成長の遅れや落ち着きのなさとしてあらわれる場合もあります。少しでも気になることがあれば、お気軽に相談してください。

お子さんの体調不良全般については「一般的な子どもの病気」のページも併せてご覧ください。

貧血の原因について

貧血を引き起こす原因は、体内の鉄分不足から内臓の疾患、さらには遺伝的な要因まで多岐にわたります。原因を明確に特定することは、適切な治療方針を決定する上で極めて重要です。当院では、患者さんの生活スタイルや既往歴を詳しく伺い、原因を多角的に分析します。

鉄分の摂取不足と需要の増加

最も頻度の高い原因は、食事から摂取する鉄分の不足です。偏った食事や過度なダイエット、あるいは成長期や妊娠・授乳期などのように、体が通常よりも多くの鉄分を必要とする時期に供給が追いつかないことで発生します。特にアスリートの方は、汗とともに鉄分が失われたり、激しい運動で赤血球が壊れたりすることで鉄欠乏に陥りやすい傾向があります。

体外への出血による損失

体内の血液が失われることで、鉄分も同時に失われます。女性の場合は月経による出血が主な原因となりますが、子宮筋腫などの婦人科系疾患が隠れていることも少なくありません。また、性別を問わず注意が必要なのが、消化管からの慢性的な出血です。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、あるいは大腸がんなどの悪性腫瘍が原因で少しずつ出血し、貧血として発見されるケースがあります。

胃腸の不調に心当たりがある方は「胃食道逆流症・逆流性食道炎」のページなども参考にしてください。

その他の特殊な原因

血液を作る機能そのものに問題がある場合や、赤血球が体内で壊れてしまう病態もあります。また、慢性的な感染症や膠原病といった炎症性疾患が背景にあると、体内の鉄の利用が妨げられ、貧血が進むことがあります。感染症専門医としての視点から、こうした背景疾患の可能性についても慎重に検討を行います。

貧血の病気の種類について

貧血は、血液検査で見られる赤血球の大きさや形状によって、いくつかの種類に分類されます。それぞれのタイプによって対処法が異なるため、精密な血液検査による分類が必要です。

鉄欠乏性貧血

全貧血の約7割から8割を占める、最も一般的なタイプです。ヘモグロビンの材料である鉄が不足し、赤血球が小さくなる「小球性低色素性貧血」に分類されます。食事改善や鉄剤の服用で改善が期待できることが多いのが特徴です。

巨赤芽球性貧血

ビタミンB12や葉酸が不足することで、正常な赤血球が作られなくなる状態です。赤血球の一つひとつが大きくなる「大球性貧血」に分類されます。極端な菜食主義や、胃の手術後などに起こりやすいと言われています。

溶血性貧血

何らかの原因で赤血球が通常よりも早く壊れてしまう病態です。貧血症状のほかに、黄疸(皮膚や目が黄色くなること)があらわれることがあります。自己免疫疾患や遺伝的な要因、あるいは一部の感染症などが原因となります。

再生不良性貧血

骨髄で血液を作ること自体ができなくなる、国が指定する難病の一つです。赤血球だけでなく、白血球や血小板も減少するのが特徴です。専門的な高度医療機関での治療が必要となるため、疑われる場合は責任を持って適切な病院をご紹介いたします。

二次性貧血(症候性貧血)

他の疾患に伴って起こる貧血です。腎臓の機能が低下して造血を促すホルモンが不足する「腎性貧血」や、肝硬変、甲状腺疾患、悪性腫瘍に伴うものなどがあります。当院では「甲状腺機能亢進症・低下症」などの内分泌疾患も幅広く診療しています。

貧血の治療法について

治療の基本は、不足している物質を補うことと、貧血を引き起こしている根本的な原因を解決することの二段構えで行います。当院では、患者さんの生活環境に合わせた無理のない治療計画を提案します。

経口鉄剤による補充

鉄欠乏性貧血の場合、まずは飲み薬による鉄分の補充を行います。数週間で数値の改善が見られ始めますが、体内の「貯蔵鉄(フェリチン)」が十分に満たされるまで、数ヶ月間継続して服用することが一般的です。主な薬剤には以下のようなものがあります。

  • クエン酸第一鉄ナトリウム
  • 硫酸鉄
  • 溶性ピロリン酸第二鉄

鉄剤には便秘や吐き気などの副作用が出ることがありますが、現在は胃への負担が少ない製剤も選べるようになっています。当院では患者さんの体調を伺いながら、投与量や服用方法を柔軟に調整します。

静脈注射による補充

胃腸の症状が強く、どうしても飲み薬が継続できない場合や、速やかに鉄分を補充する必要がある場合には、点滴や注射による補充を検討します。含糖酸化鉄などの製剤を使用しますが、過剰投与にならないよう慎重な管理のもとで行います。

食事療法と生活習慣の改善

軽度の貧血や予防の段階では、食事の見直しが非常に効果的です。レバーや赤身の肉、魚といった動物性食品に含まれる「ヘム鉄」は、植物性食品に含まれる鉄分よりも吸収率が高いことが知られています。また、ビタミンCと一緒に摂取することで鉄の吸収が助けられます。当院では、具体的な食品の選び方についてもアドバイスいたします。

原因疾患の治療

貧血が何らかの病気のサインである場合、その原因となっている疾患を治療しなければ、貧血を繰り返してしまいます。消化管出血が疑われる場合は精密な内視鏡検査、婦人科疾患が疑われる場合は産婦人科への受診が必要です。当院では、専門医としてのネットワークを活かし、必要に応じて他院と緊密に連携いたします。

貧血についてのよくある質問

Q1. 健診で貧血と言われましたが、自覚症状がなければ放置しても大丈夫ですか?

A1. 症状がなくても放置することはお勧めしません。貧血は心臓に大きな負担をかけ、動悸や心不全のリスクを高める可能性があります。また、背後に重大な病気が隠れているケースも考えられるため、一度は詳しい検査を受けることが大切です。

Q2. 鉄剤を飲むと便が黒くなりますが、異常ではありませんか?

A2. 異常ではありませんのでご安心ください。吸収されなかった鉄分が便に混じるため、黒っぽい色になります。これは鉄剤を服用している際にどなたにも起こる現象です。ただし、服用を止めても黒い便が続く場合は、消化管からの出血の可能性もあるため医師に相談してください。

Q3. コーヒーや緑茶を飲むと鉄の吸収が悪くなると聞きましたが、本当ですか?

A3. お茶に含まれるタンニンが鉄の吸収を妨げるという説がありますが、通常の食事量であればそれほど神経質になる必要はないというのが現在の一般的な見解です。ただし、重度の貧血治療中の方は、食事の前後1時間程度は控えた方が無難な場合もあります。

Q4. 市販のサプリメントで治療できますか?

A4. 予防には役立ちますが、すでに「貧血」と診断されているレベルであれば、サプリメントの含有量では不十分なことが多いです。また、貧血の種類によっては鉄分を摂ってはいけない場合もあるため、まずは血液検査でタイプを確認することをお勧めします。

院長より

麹町という都心の中心地で診療を行っていると、忙しい日々の中で倦怠感や疲れを「単なる忙しさのせい」と思い込み、貧血を見過ごしている患者さんに多くお会いします。グローバルヘルスケアクリニックは、こうした都心で働く方々や、地域にお住まいのご家族、そしてお子さんたちの健康を「Patient First」の精神で守ることを最優先に掲げています。私は、大学病院での感染管理や小児科指導医としての経験を通じ、常に「医療の質と安全」を追求してまいりました。貧血はありふれた症状のように見えて、実は体の重要なSOSです。私は感染症専門医アレルギー専門医として根拠に基づいた精密な診療を提供します。無理に診療を抱え込むことはせず、より高度な判断が必要な場合には、責任を持って基幹病院へご紹介する誠実さを大切にしています。麴町駅から徒歩1分という通いやすい環境に加え、ウェブ予約やキャッシュレス決済などのスマートな診療体制も整えております。少しでも「最近疲れやすいな」と感じたら、どうぞ安心してお立ち寄りください。私たちが、あなたの健康のパートナーとして全力でサポートいたします。

当院へのアクセスについては「アクセス」のページを、お支払い方法については「クレジットカード・交通系電子マネーでのお支払いができます」のページを参照してください。

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