中華人民共和国における小児呼吸器感染症の増加について
中国において小児の呼吸器感染症が増加していることが報告されています。原因病原体としてインフルエンザウイルス・肺炎マイコプラズマ・RSウイルス・アデノウイルスなどが疑われており、未知の病原体は現段階では確認されていません。本件を受けて11月27日現在日本医師会より医療機関における対応の概要について周知がありました。
・最近1か月以内に中国渡航歴があり発熱や呼吸器症状のある方では国内で流行していない呼吸器感染症の可能性も念頭において診療を行うことが重要
・中国における肺炎マイコプラズマはマクロライド系抗菌薬に耐性である割合が高いという報告がある
・最近1カ月以内に中国渡航歴のある原因不明確な肺炎症例を認めた場合には保健所に連絡する
・本件については現時点での情報が限られていることからさらなる情報収集を継続中
私見ではまず渡航歴のある方で発熱や呼吸器症状のある方の原因究明につとめることが重要であり、渡航歴のない方が過剰に恐れる必要性は低いと考えています。