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小児のCOVID-19に関する医学的知見の現状(2020.11.11現在)

[2020.11.11]

「日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会」が小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する医学的知見の現状について、日本小児科学会ホームページ上で公開していますのでその要旨をご紹介します。

  • COVID-19患者の中で小児が占める割合は少ないが、感染の拡大に伴ってその割合が増えてきた。
  • 学校や保育所におけるクラスターは起こっているが、社会全体から見ると多くなく、小児COVID-19症例の多くは家族からの感染である。
  • 小児は成人と比べて感染しにくい可能性が示唆された。
  • 小児COVID-19症例のSARS-CoV-2排泄量は、成人と比べて同程度である。
  • 小児COVID-19症例では、SARS-CoV-2は鼻咽頭よりも便中に長期間そして大量に排泄される。
  • 小児COVID-19症例は成人例と比べ軽症であり、死亡例はほとんどない。
  • ほとんどの小児COVID-19症例は経過観察または対症療法が選択されている。
  • 小児では抗体が検出されるようになってもウイルスの排泄が続いていることがある。
  • 他の病原体との混合感染も少なくない。
  • COVID-19罹患妊婦は非罹患妊婦よりも集中管理を要する可能性が高くなる。
  • SARS-CoV-2の垂直感染は稀で、児の予後は良好である。しかし、新生児の感染は重篤化する可能性も報告されている。
  • 海外の数理モデリング研究や系統的レビューでは、学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しい可能性が指摘されている。
  • 教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖や大人(養育者)のストレスが小児の心身に影響を及ぼしており、COVID-19流行による周りの環境変化に関連した健康被害が問題となっている。

 

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