取材をご希望のメディアの方へ
感染症は突発的に発生、急速に拡散し、時に私たちの身を脅かす可能性があることから、正確な知識と迅速な対応が要求される疾病です。21世紀になり私たちは新しい感染症(新興感染症)や過去に流行した感染症(再興感染症)のアウトブレイク・パンデミックを経験してきました。2003年の急性呼吸器症候群(SARS)、2009年の新型インフルエンザ(A(H1N1)pdm09型)、2014年のデング熱国内発生および西アフリカでのエボラウイルス感染症の先進国への波及、2015年には韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の流行があり、日本にも輸入される可能性が危惧されました。感染症は「熱しやすく冷めやすい」「メディアインパクトは高いが長くは続かない」など揶揄されることもありますが、2019年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、我々感染症分野のこれまでの知見や経験を次々と覆しながら世界的流行を引き起こし、社会経済活動の制限や私たちの日常生活をも大きく変えざるを得ない今世紀最大の脅威となりました。
私は感染症学分野の中でも「輸入感染症・熱帯感染症(特に寄生虫症)・渡航医療・予防接種」を専門とする臨床医であり、現在はプライマリケアに従事しておりますが、前職は大学病院の感染管理部長・感染症科診療科長として臨床・研究・教育を実践してきた経験があります。今回のCOVID-19だけではなくこれまでもデング熱やエボラウイルス感染症等でメディア対応を行ってきました。これまでに多くの識者がCOVID-19に関する情報提供を行ってきましたが、専門的知識が乏しいと言わざるをえない識者の発言などにより国民の感染症識者に対する評価はより厳しくなっていることを実感します。取材や発言をご依頼される時には「(単に詳しいだけではなく)どのような経歴があり、(引退後や肩書だけではなく)現職として実務をされているのか」「(臨床・基礎・公衆衛生など)感染症のどの分野に詳しい人物なのか」をしっかりと精査していただきたいと思います。私の実績は業績の項目をご参照下さい。「専門分野の知識の提供」と「臨床現場でのありのままの状況」を併せ持った情報提供をご希望されるメディア関係者の方はウェブサイト上のお問合せフォームよりお願い致します。お急ぎの場合は直接お電話いただいても構いません。診療中では対応できないこともありますが、空いている時間があれば可能な限り対応致します。